皆様ご機嫌いかがでしょうか?日々社員のお悩み対応をしている管理部長のワカです。今日も抱えている悩みをスカッと一緒に解決していきましょう!
自分のチームにも新入社員が入ったのですが、すぐに退社してしまいました。指導を任されていたのですが、何か指導方法が間違っていたのでしょうか?
会社にとっても非常に重要な戦力の新入社員が退社してしまうのは、いつだって苦しいし残念だよね。でも退職理由は入社前後の「ギャップ」が非常に大きな要因の一つだよ!そこをしっかり理解しておこう!
新入社員の退職理由は絶対的な要因が確定しにくい問題ではありますが、入社後の大きなギャップが非常に大きな要因であるのは間違いありません。
退職理由の大きな要因がわかれば、働く側も企業側も事前に対策しておけますね!
今回は新入社員の退職理由とその対策方法について一緒に考えていきましょう!
【新入社員の退職理由】最大の敵はギャップ!!
新入社員の退職理由の大きな要因として「ギャップ」があるとのことなのですが、どのようなことにギャップを感じることが多いのですか?
具体的に「これだ!」という事はなかなか難しいのですが、私がよく聞くギャップを3つ挙げてみます。自分に置き換えて感じたことはなかったかを確認してみましょう!
ギャップを感じやすい3つ
①「やりたかった仕事と違う。」仕事内容のギャップ
②「なんか息苦しい。」人間関係のギャップ
③「こんなはずじゃなかった。」待遇面のギャップ
それでは一つずつ見ていきましょう!
「やりたかった仕事と違う。」仕事内容のギャップ
自分のことを振り返ってみても確かに「この内容の仕事は説明されていない。」だったり、「これはやりたかった仕事ではない。」と感じることがたくさんありました。
採用面接時に担当者から説明を受けていた内容とは違う業務内容を任されることが実際にあります。
企業側としては「まずはたくさんの経験をして力を発揮してほしい」と思っての事なのですが、新入社員としては「やりたい仕事のために入社したのに違う事やらされている」とギャップが生まれてしまいます。
新入社員は当然その職種に対する経験がないため、先入観や思い込みで判断してしまう傾向もあるようです。説明会や面接でしっかりと育成方針なども説明して、「成長のための経験」と理解してもらう必要があります。
「なんか息苦しい。」人間関係のギャップ
入社して上司との人間関係に大きなギャップを感じました。年の近い同僚ともなかなかコミュニケーションが取れないとなると、かなり息苦しいですよね。
「悩みのほとんどは人間関係」と言われるほど、人間関係は心身ともに大きな影響を与えます。
上司との年齢差が大きすぎてジェネレーションギャップを感じたり、同僚とのノリが全く合わずに孤立してしまったりと入社前の印象と大きなギャップが生まれ退職を考えてしまいます。
社会人になれば当然人間関係は今までと全く違い、今まで付き合ったことのない年齢の上司がいることが多くなります。仕事に対する「世代間ギャップ」が必ずあるという認識のもとで指導する必要があります。
「こんなはずじゃなかった。」待遇面のギャップ
入社前に聞いていた待遇と実際の待遇が大きく違ってしまうとやはり不信感が募ってしまいますよね。
採用時に提示していた給与額や昇給・賞与の支払いなど、生活に直結する金銭的な待遇は数字として表れてくるのでギャップを感じやすい部分です。
モチベーションも生産性も著しく低下しますし、「ブラック企業」としてSNSなどで企業名が公になることも考えられますので、しっかりと説明をしましょう。提示した労働条件が虚偽であった場合は違法になる場合もありますよ!
こちらの記事ではサラリーマンのモチベーションの低下と対処法について詳しく解説しており、ギャップなどでモチベーションの低下が気になった際に参考になるかと思います。ぜひこちらもご覧ください!
まさか退職を考えている?!悩む社員に現れる兆候3つ
会社にギャップを感じ、退職を考え始めるとやはりどんなに気にしていても行動に出てしまいます。そんな退職を考えている悩める社員に現れがちな代表的な兆候を3つ紹介いたします。
悩める社員の兆候3つ
①口数が減りコミュニケーションを取ろうとしない
②一人でいることが多くなる
③有給休暇の取得・遅刻や早退が増え始める
周りにこのような兆候が出始めている社員はいませんか!?気にしながら見ていきましょう。
口数が減りコミュニケーションを取ろうとしない
非常にわかりやすいものとしてはあからさまに「口数が減る」という事です。
今までは挨拶や就業中の他愛もない会話もしていた社員が、急に「口数が減りコミュニケーションが取れなくなった」場合には注意が必要です。
挨拶などはコミュニケーションの基本中の基本ですし、すぐにわかる変化ではないでしょうか。それをしなくなるという事は、距離を置こうとしていることが考えられます。
一人でいることが多くなる
昼食などの休憩時間やチームで雑談をしているときにいつも自席から離れず、あえて一人になるような環境に身を置いているという場合にも注意が必要です。
退職に向けての準備を進めたいので一人の時間が欲しかったり、次が決まったため今までのように顔を合わせにくくなってしまったなど、他社員との関りや関係性を減らそうとしているのかもしれません。
お昼や雑談で一緒になることが少なくなり始めると、こちらからも声をかけにくくなりますよね。あまりにも頻発しすぎていると、「なんか避けられているなぁ?」とも感じてしまいます。
有休休暇の取得・遅刻や早退が増え始める
有給休暇の取得が急に増え始めたり遅刻や早退を繰り返すようになってきた場合は、現在の仕事への意欲が落ちてきている可能性が高く退社の前兆とも考えられます。
有休の消化をするために取得していたり、平日に他社への説明会や面接に行っている可能性もありますので、急に増えたりした際は注意しておきましょう。
慣れない環境での業務で疲れてしまったのなら数日の休みで回復できるかもしれませんが、退職の意思が固まって次に向けて動いているときには続けて休んでしまいますよね。
「会社辞めようかな。」を思いとどまらせる対策3選
退職を考えている社員の兆候などが感じられた場合は、早急に手を打って思いとどまってもらう必要があります。その場しのぎではなく、以下のようなことを実践してみましょう!
退職を思いとどまらせる対策3選
①定期的に面談する
②社内研修を充実させる
③少しの成長も褒める
具体的にイメージしながら見ていきましょう!
定期的に面談をする
定期的に社員と面談することは、シンプルですが非常に効果が大きいためおススメです。
入社すると仕事に追われ忙しくなってしまいますが、少しの時間でも良いので直接顔を合わせて面談するようにしましょう。
その際に
- 現在どのような仕事をしているのか?
- 上司とのコミュニケーションは順調か?
- 心身の状態は良好か?
- ステップアップのためにどのようなことを勉強してみたいか?
など、現在の様子がわかるような質問をして、入社時のような前向きな気持ちで仕事を続けられているかなどを確認しましょう。
私自身は面談を非常に重要視しています。会社の規模により難しい部分もありますが、直接話すことで信頼感も生まれ様々なことを話してくれるようになります!ただ注意していただきたいことは自分の話は最小限にし「とにかく聞く」ことを最優先にしましょう!
社内研修を充実させる
社内研修を充実させる真の目的は、研修で何かを学んでもらう事ではなく「同期や上司などと交流を図る」ことです。
グループワークや発表などの時間を設け、可能な限り全員が話す機会を作るようにしましょう。
同期や上司の研修へ取り組む姿勢や考えが聞ける絶好の機会です。研修を小規模で行うようにすれば、全員と話す機会が生まれお互いの考えを知ることができ、その後のコミュニケーションに大いに役立ちます。
少しの成長も褒める
新入社員は不安と期待を抱えながら入社し、慣れない仕事に毎日忙殺されてしまいます。
すると新入社員は「忙しいけれど自分は成長できているのだろうか?」と漠然と考えてしまい、思考がネガティブになってしまいやすいので、少し顔を合わせた時にでも「ものすごく成長してるね!」などと成長を褒めて前向きな気持ちを維持できるようにしてあげましょう!
誰もが他人から認められたいという承認欲求を持っていますので、少し大げさくらい新入社員を褒めてあげましょう!褒められて嫌な気持になる人はいませんし、やる気も間違いなく上がってきますよ!
まとめ
今回は新入社員の退職理由について一緒に考えてみました。
まとめると
- 退職理由の最も大きいものはギャップ。仕事内容や人間関係、待遇面についてしっかり説明し理解してもらったうえで指導をしていくようにしよう。
- 退職を考えている社員には必ず兆候がある。口数が減少が目立ってきたり、今まで以上に一人でいる時間を好む場合、そして休暇や遅刻早退が増え始めた時は退職に向けて自分の時間を確保しようとしている可能性があるので注意しましょう。
- 退職を思いとどまらせるための対策として、「面談・研修・褒める」を考えてみましょう。信頼感が生まれコミュニケーションが効果的になりますし、成長していることを実感できて前向きになれます。
新入社員の退職は、会社にとって非常に大きな財産を失うのと同じです。
可能な限り退職せずに一緒に会社を盛り上げていけるように、退職理由に上がる項目について考え検討していくようにしましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。それではまた!